熱田神宮を出て伊勢湾岸道・東名阪道と伝い鈴鹿ICで下りて、子供たちが小さかった頃に不図したことで寄ったことのある椿大神社を探訪することに。この神社、伊勢国一之宮を称している。もっとも明治時代に国幣社に列せられずそれが遺憾千万でずっと神祇官に「調査漏れ」を理由に再調査を申請してきたらしい。「調査漏れ」ということについては吾輩は首を捻る。伊勢は、伊勢神宮があり神宮皇學館もある土地柄、その伊勢で「大神社」が調査から漏れたということは考えにくい。社格制度の選に漏れた何らかの理由があったのではないか。
獅子堂という祈祷所。祈祷を受ける崇敬者は引きも切らない。
本殿への参道
参道を右手に折れて行くと行萬堂(ぎょうまんどう)がある。
行萬堂の手水舎
松下神社(祭神は経営の神様・松下幸之助)があったのには驚かされた。松下幸之助が神に祀り上げられる資格を備えているようには吾輩には感じられない。
由緒ある「御舟石坐(みふねいわくら)」
三個の天降り石が祀られている。猿田彦大神、ニニギノ尊、タクハタチヂ姫ノ命の神座だそう。話が大きい。
近くの高山土公稜。御舟石坐伝説と関係があるのだろう。
本殿への参道を右手に別れると椿岸神社がある。椿岸神社が延喜式内社であることが強調されていた。さすれば椿大神社の名は延喜式神名帳に載っていないということか。この神名帳は国々によって調査あるいは報告の精疎がアンバランスで、搭載あるいは不搭載についての評価は識者の匙加減を要する。搭載されていれば古代から存立したことの証拠にはなる。
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