〇名神高速・菩提寺PAで昨日買ったパンをかじって朝食がてらnetで探訪先を検索。宇治市と木津川市に絞って予定が立ったので出発。午前9時半。瀬田東で京滋バイパスに入り、宇治東で下りた。以下は今日の探訪先だが、最後に一件入れ替えただけであとはすべて予定通り。但し波乱万丈附き。
①宇治市五ヵ庄「許波多(こはた)神社」重文本殿。行ったり来たりの末にようやく到達(検索地に存在しないのではないかと諦めかけた)。本殿は高い瑞垣にしっかりガードされていて、垣の隙間が細いのでほとんどその姿が見えない。時々こういう不首尾もあるので諦めて立ち去ろうとしたら盛んに呼び止める人が居る。夫婦でハイキングしてこの神社に立ち寄った風の老年の女性。遠くから来たんですか?と尋ねられ、石川県と答えるとそれは遠い所からと感心して、この神社が昔愛宕山の上にあったことなど熱心に説明してくれる。そして瑞垣の中に入って本殿を見たいですかと訊く。勿論のこと。彼女は鍵を開けて貰えるように頼んで上げましょうとのこと。私はこの神社の娘ですと明かす。そして頼んでくれたあと夫婦で立去った。待っていると老人が瑞垣の入口の鍵を開けてくれた。訊くと何と隠居した宮司さん。鍵を開けた後瑞垣内にボクを独りにしておいてくれた。ボクは本殿の写真を前後左右から存分に撮った。瑞垣を出た後も宮司さんは色々の話をしてくれた。宇治市には「木幡(こはた)神社」が数多い。ここの「許波多(こはた)神社」はそれらの惣社的な地位にあるらしい。元は山の上に鎮座していたが陸軍の要請で山を下りて現在地に遷座した。ここは御旅所だったらしい。どうやらボクは風体も言動も文化財の研究者然としているらしい。宮司さんは拝殿の前に立って、かなたの鳥居の前に止めたハリアーに乗って立ち去るボクの姿が見えなくなるまで見送ってくれていた。
②宇治市白川娑婆山「白山神社」重文拝殿。拝殿が重文という変わり種だが、普通の拝殿ではない。茅葺四角の雅な居宅。平安貴族藤原氏の娘の住んだ金色院遺跡が付近にあるが、どうやらこの拝殿は金色院の一棟らしい。
③木津川市加茂町兎並「御霊(ごりょう)神社」重文本殿。重文・燈明寺(とうみょうじ)遺跡と同居。燈明寺型燈籠は有名。燈明寺の本堂と三重塔は横浜市の三溪園に移築されて重文建造物として存在しているらしい。御霊神社の本殿は低い瑞垣に囲まれているだけなので存分に写真を撮れた。
④木津川市相楽「相楽(さがなか)神社」重文本殿。瑞垣の中に入れる構造になっていたのでお邪魔して本殿を撮影。成果あり。
⑤木津川市岩船「白山神社」重文本殿。ここも瑞垣内に入れる構造になっていて満足な写真を撮れた。
⑥同上「岩船寺(がんせんじ)」重文三重塔、重文石塔・九重塔・石室不動明王。再訪。
岩船寺を訪れたら時間が無くなったので、木津川市山城町椿井「松尾神社」重文本殿探訪は持ち越しとした。午後3時半、京奈和道路・木津川ICに入り、一旦国道に下り、京滋バイパスに入り、名神高速・北陸自動車道、のと里山海道をひた走って帰宅が午後7時35分。走行距離数795km。
2017年4月3日月曜日
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