2019年11月22日金曜日

★奥の細道紀行 第190章 象潟「唐戸石」大地震・地盤隆起の痕跡

↓「カン満寺」境内・庭園から見渡せる「九十九島跡」。田園・草地が浅海だったと思えばよい。「下堂の森」。往時は海に浮かぶ名所の島だったろう。



国道も海だったろう。羽越本線を列車が通過中。
「カン満寺」の森。この寺も海に浮かんでいたに違いない。
歩いて海縁に出た。
〇「唐戸石」という重要な石(史跡)を発見。
↓「その昔、松島と並ぶ景勝の地として知られた象潟は、文化元年(1804)の大地震で地盤が隆起し、一瞬のうちに陸と化した。この唐戸石は隆起した高さを立証する物的証拠である。唐戸石には、隆起する前に波によってできた浸食跡がはっきり残っており、海面からの浸食跡、つまり汀線までの標高差2.4m隆起したことが分る。唐戸石そのものは、高さ4.3m、幅5mの安山岩。隆起前は海面に頭をわずかに出していただけで、沖から寄港する船は岸辺の波の状態をみる目安にしたらしい。また、いつのころからか、漁師たちはこの石に豊漁と安全操業の祈りを込めるようになったといわれ、「えびす岩」の別名もある」
「唐戸石」。下半分に横の筋目が入っている。この部分が海面下にあった波による浸食部分である。

先ほどの案内板の写真を引用。唐戸石越しに「鳥海山」がこのようにくっきりと姿を現す日があるそう。

0 件のコメント:

コメントを投稿