2013年8月31日土曜日

〇「特攻の母・鳥濱トメ」さんの語り残した話(一)


「新編・知覧特別攻撃隊」高岡修編より引用。
《宮川三郎軍曹は出撃の前夜、わたしのところにあいさつに来られ、「明日私は沖縄に行き、敵艦をやっつけてくるから、帰ってきたときには、宮川、帰ってきたかと喜んで下さい」と言うので、「どんなにして帰ってくるの?」と尋ねたら、「ホタルになって帰ってくる」と言うのです。そしたら、約束の時間にホタルがやってきたんです。富屋食堂の裏に小川が流れていたんですが、そこに、一匹の大きなホタルがやってきて、白い花にとまったのです。本当に大きなホタルでした。思わず、みんなに、「このホタルは、宮川サブちゃんですよ」と言ったんです。そして、みんなでそのホタルを見ながら「同期の桜」を歌いました。
↓「宮川三郎少尉」第104振武隊・昭和20年6月6日出撃戦死・新潟県・20歳

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