松島や鶴に身をかれほととぎす 曾良
(松島の景色にほととぎすの風姿は似合わない、ほととぎすよ、鶴に身を借れ)
予は口をとぢて眠らんとしていねられず。旧庵をわかるゝ時、素堂(江戸における芭蕉の雅友)松島の詩あり、原安適(江戸の歌人)松がうらしまの和歌を贈らる。袋を解きて、こよひの友とす。且、杉風(さんぷう)・濁子(じょくし)が発句あり。》
〇松島の宿りは二階建の海に窓を開いた風流な宿屋だった。
『曾良随行日記』 『松島に宿す。久之助と云。加衛門状添』
〇以前松島を訪れたとき、瑞巌寺の門前(海岸線)に「芭蕉が月を見ながら一宿した宿」と二階のガラス窓に大書した貼り紙をした二階建(一部三階)の土産物店兼宿屋があった。多分この家の主が「久之助」の子孫に該るのだろう。
↓この写真建物の二階の窓ガラスに「芭蕉が月を見ながら一宿した宿」の貼り紙があったのだが、その時は交通量が尋常でなく駐車スペースが見当たらないのでそのまま通り過ぎてしまい、撮影せずじまいになった悔いがずっと残った。国道を跨いだ右側が松島湾。
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