〇湖東三山とは、彦根市の南方に連なる天台宗の三古刹。いずれの寺院も・麓の総門から鈴鹿山脈に連なる山中深くの本堂までテクテクと登っていく。普段脚を鍛えてないと・三山ともに一挙に本堂境内まで辿り着くのはチョット大変。彦根寄りから名前を列挙すると、西明寺・金剛輪寺(こんごうりんじ)・百済寺(ひゃくさいじ)。いずれも本堂が国宝。最初に訪ねる「西明寺」は、三重塔も国宝。湖西・比叡山延暦寺が信長の焼打ちに遭った時、僧兵を擁していた湖東三山も焼き打ちされたそう。しかし・信長の派遣軍団長は、麓の僧兵らの巣窟の塔頭寺院や本坊庫裏はことごとく焼いたが、山上の本堂境内の伽藍は焼かなかったらしい。こんな粋な計らいをやってのけられたのは・秀吉ぐらいでないか。比叡山焼き打ちでは、東塔方面は文字通り皆殺しになったが、横川方面は女子供・学僧は見逃されたという。東塔方面を攻めたのが光秀で、横川方面の司令官は秀吉だったと言われている。
↓西明寺・総門
総門の近くに門だけが残る塔頭寺院跡がある。そこに「不断桜」が生えていて冬でも花を咲かせている。中央の木がそう。↓不断桜の花が咲いている。もっとも不断桜なら、次の金剛輪寺にもっと樹勢の勝れた木が二、三本生えている。
↓ここは、名神高速道の上を跨ぐ参道。
↓この通り・名神高速道の上下線を跨いでいる。高速道路の上を跨ぐ古刹など、全国探し回ってもここしかない。
両側に塔頭寺院跡の立派な石垣が並ぶ。
↓本坊の塀
↓本坊の門
↓本坊門の前から・本堂境内を画する二天門を見る。写真写りでは小さくて分らないが、肉眼では見える。
↓本坊の門を潜って中に入る。
↓以下、書院前の名勝庭園。
↓二天門
↓二天門を潜ると、正面に国宝・本堂。
本堂境内。左端・本堂、右に国宝・三重塔。
↓国宝・三重塔
↓鐘楼。常に参詣者が撞き鳴らしている。
国宝・本堂
二天門
↓以下、帰り道。二天門から見下ろす。
本坊の門前
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