2015年5月30日土曜日

〇《奥の細道》紀行・奥州路(37) 平泉(十一)中尊寺(E)「白山神社・能舞台」

 関山・天満宮。登り坂の木の根のはびこり具合が素晴らしい。
 ↓白山神社。中尊寺の鎮守社。加賀の白山権現を勧請した。


 ↓白山神社・能楽殿。重文。この能舞台、一見して異彩を放っている。旧舞台は江戸時代末に焼失し、この舞台は嘉永六年(1853)に伊達藩主により再建された。時代が浅いので重文に留まっているが、モノは国宝級。美しい。



〇それにしてもこの能楽殿、明治の神仏分離の嵐をよくぞ乗り越えた。多分、白山神社は中尊寺と全く別の区画・主体で、神仏混淆していないと言って切り抜けた。神仏分離・廃仏毀釈の嵐は、狂信的・原理主義的神道家が跋扈する地方で激しかったが、平泉では中尊寺を潰せという主客顚倒した主張は出なかったし、白山神社を他に分離せよという主張もなかったろう。ここは神社境内ではなく能楽殿だと言えば足りたろう。



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