2020年2月5日水曜日

★奥の細道紀行 第252章 高岡市②石瀬野「石瀬野郵便局」

万葉集・大伴家持歌
 『石瀬野(イワセノ)に秋萩しのぎ 馬並(な)めて初鳥狩(はつとがり)だにせずや別れむ』 
この歌枕「イワセノ」を伏木から高岡に行く道中に探訪したことを曾良随行日記は記している。
曾良随行日記』 『‥氷見へ欲行、不往。高岡へ出ル。二リ也。ナゴ・二上山・②イハセノ等ヲ見ル。高岡ニ申ノ上刻着テ宿‥』
高岡北東の郊外に「高岡いわせの郵便局」があることを知ったので探訪。
↓庄川の河口に近い。庄川を渡って高岡に向かう、丁度その位置にある。
 ↓その名も「高岡いわせの郵便局
 ↓前に大伴家持の歌碑がある。


 石瀬野(イワセノ)に秋萩しのぎ 馬並(な)めて
   初鳥狩(はつとがり)だにせずや別れむ』
〇この歌碑所在地は、地勢・土地柄が古代にはいかにも鷹狩に向いた平原だったろう。伏木から高岡に向かう道中にあるのもそれらしい。ボクはこの地を曾良随行日記に出てくる「イワセノ」だと断定。
〇この郵便局の消印が面白い。丸いスタンプの中に家持の歌が書き込まれているそう(ネットで知った)。ボクは葉書を買って自宅宛に消印して郵送して貰おうと店内に入ろうとしたら、何と休業。郵便局も土曜日は閉まるんだった。いつか絶対消印を押してもらう。
〇後日、この消印をした葉書を是非手に入れたくてわざわざまた出直した。
↓ そして待てば海路の日和ありで、歌枕入りの消印が捺された自分宛の葉書を事務所で受け取った。




この消印を見る度に、家持ゆかりの歌枕「いわせの」を探訪した芭蕉と曾良を髣髴とする。因みに地元の人に「石瀬」の読みを聞いたら「いしぜ」(気に食わない。郵便局名はわざわざ平仮名で「いわせの」)。

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