2019年6月27日木曜日

★奥の細道紀行 第34章 湯元温泉神社

曾良随行日記』『(四月)十九日 快晴 。‥‥午ノ上尅(午前11時半頃)湯泉ヘ参詣。神主の越中が出合い、宝物ヲ拝す。(那須の)与一の扇ノ的躬(射)残しノカブラ壱本・征矢十本・蟇目(ひきめ)ノカブラ(蕪矢)壱本・檜扇子壱本[註(1)]、金ノ絵也。正一位ノ宣旨・縁起等拝ム。夫ヨリ殺生石ヲ見ル。‥‥‥温泉大明神ノ相殿ニ八幡宮ヲ移シ奉テ、雨(両 の誤記か)神一方ニ拝レセ玉()フヲ、
   湯をむすぶ誓も同じ石清水   翁
  殺生石
   石の香や夏草赤く露あつし
‥‥‥。
[註(1)]那須与一ゆかりの矢などが宝物として奉納されていることから、与一が四国屋島の浜辺で扇の的に向かい南無八幡と誓って矢を射たのはこの神社の神に対してだったとの説が有力。
〇温泉神社は殺生石の入口にある小高い岡の上にある。
一の鳥居
二の鳥居
綺麗な百合の花を発見
 三の鳥居が見えてきた

ミズナラの巨木。樹齢800年と推定されている。
拝殿が見えてきた
拝殿
本殿 祭神①オオナムチノミコト(大国主命)・②スクナヒコナノミコト、相殿③ホンダワケノミコト(京都石清水八幡神を分祀)
芭蕉句碑


湯をむすぶ誓(ちかい)もおなじ石清水
石清水八幡宮の祭神(ホンダワケノミコト)も相殿で併祀されていることからここで神に誓えば温泉神社と石清水八幡宮の両神に誓ったことになると詠んだらしい。『曾良随行日記』の一文。「温泉大明神の相殿に(石清水)八幡宮を移し奉りて、両神一方に拝れ(拝まれ)せ玉う(せ給う)を 湯をむすぶ誓も同じ石清水」とある。

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