吾輩は午後五時半に奈良県の道の駅「大和路へぐり」に着いた。「へぐり」は平群。古代豪族が蹯踞した所。この道の駅、吾輩の定宿化している。斑鳩・法隆寺に近い。道中午後四時頃雷入りのもの凄い土砂降りに見舞われて絶望しもう家に帰ろうかと思ったけど、今はケロッと止んでいる。低気圧と前線は去ったらしい。七尾発は今朝の四時。福井辺りで睡魔が寄って来たので、北鯖江PAで寝たら八時40分になっていた。2時間以上眠った。京都・奈良の国宝級文化財の建造物・彫刻はあらかた見学してしまったので、今回は予定を立てて臨んだ。知らない、あるいは見落としている国宝に絞って探訪することに。いずれ全国の国宝の建造物・彫刻(主に仏像)は全部探訪することになる。今日探訪した国宝建造物。①滋賀県野洲市大篠原の「大笹原神社・本殿」。旧郷社級の神社で本殿は小さいが、造形が見事で装飾性にも富んでいる。京都北山の金閣寺とほぼ同時期に建立された。②奈良県法華寺北町の「海龍王寺・五重塔小塔」。法華寺・国分総尼寺の隅寺(すみでら)とも言われた。国宝小塔は元興寺の国宝・五重塔小塔と同様のものと思えばよい。要するに模型。本堂は重要文化財。仏像も優れている。建造物・仏像共に秋篠寺級。③奈良県中町の「霊山寺・本堂」。霊山寺は商魂がある。非難して言う訳ではない。弁財天堂の真裏に「白金堂」と「黄金堂」が並立しているのには驚かされる。それと、国宝・本堂とその中の仏像の古さの対比が極端過ぎて戸惑わされる。絶妙で面白いかも。奥の院まで1kmとあったのでそちらは遠慮した。どうせ坂を登らされる。④奈良県生駒市の「長弓寺(ちょうきゅうじ)・本堂」。この寺は現代的には風変わり。四つの塔頭寺院(法華院、円生院等)が力を併せて国宝・長弓寺本堂を守り維持している。長弓寺自体の庫裏・寺務所は無い。ここの本堂は美しい。本堂を後にした途端、雨に降られた。明日の予定候補寺社も一応七尾で並べてみたんだが、馴染みのない社寺名が殆どなので頭の中が朦朧としている。ボケて記憶力が劣化したのも影響している。河内長野市の「観心寺」から始めようと思っていたんだがどうなることか。
2011年7月30日土曜日
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