午前中天気は悪くなかった。京都北山奥深くの花背・大悲山「峰定寺」に向かった。朽木街道から鞍馬街道延長線へ抜ける横断路は、これでも国道かと疑うソマ道。運転初心者は竦んで事故るから絶対通ってはならない。峰定寺へは枝道に入る。着いてみると紅葉はもう終わっていた。いかに花背が京都の北山の奥深くか分るでしょう。しかし木の枝に紅葉がなくても新鮮な紅葉が地面一杯に敷き詰められていてこれはこれで秋色を感じさせてくれる景色だった。これは斬新な発見。落葉を見てそれですっかりがっかりするようじゃ美の探求者の資格はないぞ。参道にある料亭旅館「美山荘」の美人女将にまた逢った。快諾を得てシャッターを押した。「ありがとうございます」と先に言われてしまった。板長(多分亭主)が生簀の井戸から鮎をバケツ一杯分揚げるのを見た。揚げて後ろで見ているボクを振り返ってニコッとした笑顔の人懐っこさ。こんな人里離れた花背の山奥で立派な料亭を営める秘訣を、女将・板長(多分亭主)の人間味・魅力の中に見た。京都の町中に贔屓筋の客が多いに違いない。生簀井戸の隣の小池には紫がかった健康色の粒揃いの大鯉が無数に群れ泳いでいた。鮎と鯉の料理が名物の料亭だろう。客が舌鼓を打つのが目に見える。京都花背・大悲山「峰定寺」参道・料理旅館「美山荘」――ボクは忘れない。
午後は小雨模様になった。琵琶湖大橋を渡り湖東に出た。湖東三山の残り一つ、「百済寺(ひゃくさいじ)」の紅葉探訪。紅葉の具合はここも半端。下道を走って彦根ICを目指す間、「胡宮(このみや)神社」の紅葉がこの二日間でどれだけ進んだろうかと寄ってみた。チョットだけ進んでいた。さらに「大笹原神社」の秋色も探訪して見た。この神社は村社・郷社の規模だが、その本殿は国宝。ここの林は落葉樹がほとんどなくて秋色とは無縁。帰宅は午後六時半。風呂を浴び、オバアチャン・女房と三人で機嫌好く夕食を摂った。目出度し。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
あの白い割烹着の女将さんとまた会えたのですか!素敵な女将さんですものね~(*v_v)_これまた御利益ありそう y(^ー^)y
返信削除京都花背の山奥深くで今回も素敵な女将に出逢えた。料理旅館の泊り客を送りに出てきた。峰定寺の参道を挟んで料亭が二棟あるので行ったり来たりする。「絵になりますねぇ」と言ってカメラを向けると快くポーズをとって収まってくれる。峰定寺は景色も人も絵になっている。花背・大悲山という地名も好い。
返信削除