四回も見て飽きないか。それが全然飽きない。四回とも新鮮な感覚で見れた。この映画が最高傑作であることは、この事実が証明している。CG技術による空戦や航空母艦の描写が素晴らしい。神風特攻隊を借景に、日本人の精神・日本的人間性を如実に深く抉り出し、それで立派な(全世界に普遍的な)物語を構成して見せてくれたことに心打たれる。この映画を、軍国主義の毒にかぶれた軍国青年達の哀れな犬死的エピソードと見る者の目は、戦後左派的イデオロギーで偏光変色したまま。画面・画像に徹頭徹尾緩みがないことも(これには役者の演技力も与って大)素晴らしさの源泉。
この映画の主題歌・蛍を桑田圭祐が作詞作曲して歌っていることは知らなかった。それを知って、桑田圭祐が大晦日の紅白などのライブ演奏で日本国を茶化す演出をして顰蹙を買ったという話の縁由が分かった気がした(年末年始には流浪の旅のさ中でボクはTVを見ていないんだが)。彼はこの映画の主題歌を歌うことで軍国主義・国家主義に媚びたとチャライ揶揄を受けたのだろう。その右寄りイメージを大晦日の国民的行事で左寄りイメージ行動をとってアンバランスの復元を図ったのだろう。これが彼のバランス感覚。チャラ男だな。
2015年1月25日日曜日
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