2018年2月26日月曜日

〇2-24 平昌五輪、高木菜那・女子マススタート金メダル

〇高木菜那の金メダルは痛快な快挙。パシュートの隊列組の技を生かして・メダル候補のオランダ選手をマークしその真後ろにピッタリくっ付いて行き、最後のスプリント勝負の場面で見事に出し抜いた。オランダ選手は先頭をきり過ぎて風圧に負けて消耗していて勝負に負けた。高木菜那の真後ろには韓国の金ボルムがピタリと付いて機を窺っていたが、これも最後力でかわした(差を広げてゴールした)。オランダ渡来のヨハン・デヴィット・コーチの指導鍛錬による技と力が、最小のスケーター(彼女は155cmしかない)高木菜那の姿を通して・五輪の最後の舞台で見事に花開いた。ヨハン・デヴィットは偉い。ヨハン・コーチは高木菜那のことを《グッドビハインドスケーター》と評した。言い得て妙。彼女が頭角を表せたのは、パシュート種目が二大会前に創設され、今大会からマススタート種目が創設されたから。いずれも先行者を風除けに利用し・体力を温存し・最後の勝負に余力を発揮した者が勝利を掴める可能性が高い。この二種目がなければ、高木菜那は平凡な中長距離スケーターとして選手生命を終えた。

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