2018年7月5日木曜日

〇《イザベラバード紀行》5-3(木)(2)阿賀市津川町「狐の嫁入り」行事

〇津川町は西会津と越後の国境をなす山々の中にあってその地方の中核をなす町。阿賀野川の畔にあり、往時は日本三大河港の一つに数えられた河港が開けていた。その津川の街に入ると、当日は祭礼の日だった。その祭礼というのが「狐の嫁入り祭」。街のあちこちに狐像が立ち、到る所でキツネ顔に扮装した人々に出くわす。町中狐の嫁入り行列の準備で慌ただしい。
↓ある店先にこのポスターが貼ってあった。ボクが立ち止まってじっと眺めていると店のおばさんが「このポスター、欲しいですか。上げますよ」と声を掛けてくれた。望外の申出に喜んで「お願いします」と頼むと、くるくる丸けて折から小雨模様だったのでしっかり包装してくれた。
↓嫁入りする狐のこの女性の鼻の下には髭が左右にビンビンとはねるように描かれているんだが写真ではよく見えない。手も狐の手つき。
↓小学生が作った狐のモニュメント
↓街角に恒常的に立つ狐の石造。




↓町中、狐の嫁入り行列を迎える準備の真っ最中。
「狐の嫁入り」の旗
↓ここが町の中心らしく、行列を観覧するための陣取り合戦中。
〇道行く人たちが老いも若きも狐の面相のメイクをしている。観光客の若い女性までが狐の顔になっている。300円でメイクをしてくれるそう。普段こんな面相の人達が行き来していたらこの街は変と思うが、祭礼の日と知れば面白いと思えるところが面白い。


街のはずれ近くに来ても何となく浮き足立っている。行列はこの通りも通るそう。
↓住吉神社。ここで狐の嫁入り儀式が行われる。


〇イザベラバードは津川から新潟まで舟便で阿賀野川を一気に下って行った。ボクは磐越自動車道で一気に新潟までハリアーを走らせた。そして新潟中央区から下道に下り胎内市築地(ついぢ)を目指したが、すっかり日が暮れてしまった。暗闇を進んでも仕様がないと思っていたら「道の駅・豊栄(とよさか)」の案内が出たのでそこに入りこんだ。その夜はそこに泊まった。

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