2013年5月27日月曜日

〇5/26(日)の奈良「興福寺南円堂・北円堂」&「額安寺」探訪記録。

日曜日午前七時半、滋賀県多賀SAで起床。セレナの中で朝食を済ませ八時過ぎ奈良に向けて出発。興福寺到着九時半。興福寺内の駐車場は既に満杯。近くの私営駐車場へ。「南円堂」「北円堂」通じて拝観料金1,200円。中金堂復興事業資金になるんだろうが、普通の御開帳なら高い。が、南円堂・北円堂となると別格。先ず「南円堂」の本尊「不空ケン索観音坐像・国宝」にお目に懸かれることが凄い。巨大な堂々たる貫録の座像。左右四本ずつの腕がどのように肩・腋から出ているのか観察できた。四隅を護る「四天王像」四体も国宝。次に「北円堂」。普段は工事中の塀に囲まれていて好い写真が撮れない。この日はお堂の完璧な全容写真が撮れた。そして堂内の国宝仏七体に御対面。本尊は「弥勒如来坐像・国宝」、割と小さい。その左右背後に「世親菩薩立像・国宝」&「無著(むちゃく)菩薩立像・国宝」。脇侍仏として比較的新しい金ピカ仏が二体。そして四隅に「四天王像・国宝」が四体。一遍に国宝仏十二体にお目に懸かれる機会など滅多にあるもんじゃぁない。これで1,200円が高いと言ったら罰が当たる。中金堂は平成30年に完成予定。そのあと南大門が復興する、礎石の発掘は完了している。最後は西金堂の復興、南円堂と北円堂の間に在った。源平争乱期の平重衡(しげひら)の南都焼討以来の大復興事業。ボクの生きてる間には完成しない。東大寺の復興事業をやるとしたらスケールがデカい。大仏殿の裏の大講堂、南大門の背後左右の七重塔二基。それにしても正倉院を焼かなかった点は褒めてやっても好い。
興福寺の後、大和郡山市の「額安寺」に向かった。斑鳩・法隆寺に近い。額田王女の故郷だという。゛この寺の「求聞持菩薩坐像」は独特の風貌で有名。国重要文化財。寺に辿り着く道は農道で一車線。寺の佇まいは小じんまりとして至って瀟洒。受付があり誰もいないので呼出ホーンを押すとオバアチャンが出てきて。この人が至って親切。本堂と虚空蔵堂の鍵を開けてくれた。監視する気がさらさらない。撮影は、フラッシュを焚かなければご自由にと言ってくれた。そしてボクが本堂の十一面観音像を撮影しているとわざわざ戻って来て、虚空蔵堂での撮影は鉄扉を閉めて撮影した方が写真が綺麗になるそうですよと教えてくれた。扉を閉めないと、虚空蔵菩薩像を覆っているガラス表面に光が反射して写りが悪くなるようだ。どこもかしこも撮影禁止のこのご時世にこの大らかさ。お陰様で仏像と親しく接することができ大満足。親しさが増すことによって尊崇の念は醸成されることがあっても、軽く見る・蔑むといった気持が生ずることなど全くない。写真撮影自由ですと言われて色々な角度から写しているうちに仏像に対する思いが深くなったものに飛鳥大仏があったなぁ。

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