2013年2月26日火曜日

〇四国88札所霊場巡り、第60番・愛媛県西条市「横峰地」。石鎚山岳宗教・修験道の寺。

横峰寺の歴史・由来

西日本の最高峰・石鎚山(標高1982m)は、山岳信仰の霊地であり、修験道の道場でもある。弘法大師・空海が24歳の若いときの著書『三教指帰』の中で「或時は石峯に跨って粮を絶ち(断食)轗軻(苦行練行)たり」と、この山で修行した様子を記している。境内は山の北側中腹(750m)にある。四国霊場のうちでは3番目の高地にあり、「遍路ころがし」の最難所であった。昭和59年に林道が完成して、現在は境内から500m離れた林道の駐車場まで車で行き参拝できる。ただし、冬期は12月下旬から2月いっぱい不通となる。大型バスは通行が不可である。
縁起によると、白雉2年、役行者が石鎚山の星ヶ森で修行をしていると、山頂付近に蔵王権現が現れたという。その姿を石楠花の木に彫り、小堂を建てて安置したのが創建とされている。また、延暦年間(782〜806)には石仙仙人という行者が住んでおり、桓武天皇(在位781〜806)の脳病平癒を成就したことから、仙人は菩薩の称号を賜ったと伝えられる。
弘法大師がこの寺で厄除けと開運祈願の星供養の修法をしたのは大同年間(806〜10)とされ、このときやはり蔵王権現が現れたのを感得、堂宇を整備して霊場とした。以来、神仏習合の別当寺として栄えているが、明治新政府の廃仏毀釈令により寺は廃寺となった。明治42年になって、檀信徒の協力によりようやく復興している。
↓石鎚山のポスター
黒瀬湖
石鎚山
〇「横峰寺」へ分岐する山道を辿ると、有料林道にさしかかる。その入口に立て看板があり、ナント「この林道は凍結のおそれがあるので、12月下旬から2月末まで通行禁止」なんだと。ゲッ、全88ヶ所霊場巡礼の悲願が絶たれた。仕方がない、後日季節を改めて再訪しよう。
↓そこでとりあえず「石鉄山・横峰寺別院」と称する御堂を探訪。

ついでに御堂の前の川を遡ってみると、不思議な切り口の超巨岩が川床に横たわっている。こんな巨岩が何処から来たのか。




〇横峰寺の駐車料金は1,800円もするそう。もっともこれは林道通行料金の由。この料金額を聞いても如何に険しい山岳に分け入るものか見当がつく。I shall be in yokomineji-temple, someday.

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