岐阜県根尾谷の風景。こういう整った風景にはなかなか回り逢わないのでセレナを急停止させて撮った。根尾谷の「薄墨桜」に近づいたら駐車場に入るための車列が長く長く続いていた。列に着くのを止めて方向転換しようかと思ったが、一本の桜見物に一時間も費やす暇人はそんなにおるまいと考え直して待機することに。吾輩は既に二度「薄墨桜」に会いに来ているので広野に大桜が一本だけ立っているのを知っていた。予想が当たって割と早く駐車場に辿り着けた。三度目でとうとう満開の「薄墨桜」に見参が叶った。
この桜の樹齢について、村人は1,500年と言い伝えている。彼岸桜の一種(和名・ウバヒガン)。昭和に入り樹勢がすっかり衰え根や枝が枯れ始めた。一昔前までは桜の根方まで近づけたそうだが(以前来たとき古老のお婆さんから聞いた話では、根方まで田圃が迫り毎年耕作していたそう)、今は広く囲われ立入禁止となって根元が保護されている。また昭和24年にヤマザクラの若根を238本根接ぎして「薄墨桜」の若返りを図ったそう。そのような村人や保護者(環境行政を含む)の努力がなければ、この桜は今頃は枯れ果てていただろう。
横手から裏側に回るにつれて「薄墨桜」は貧相になる。
↓多くの人が「薄墨桜」の周辺で花見の宴に興じている。「薄墨桜」の背後にもう一本桜木が花を開いているが、これは二代目薄墨桜。いつの日か太祖「薄墨桜」が枯死する日がきっと来ることに備えている。
もう完全にお祭り気分。
2012年4月16日月曜日
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