上越から山を越えて津南町に入ったら、秋山郷への入口が分らなくなった。記憶では入口の標識があったはずなのに標識が見当たらず右往左往する破目に。十日町によっぽど近づいてから幾らなんでもこっちは違うと結論を出して反対側の飯山方面に向かった。そして漸く秋山郷入口の標識に回り逢った。その時はもう夕方に近かった。それで秋山郷に本格的に入らず終いで戻って来た。というのも妙高高原池の平のペンション・シェーネに宿泊予約をし到着時刻を6~7時と連絡しておいたので、津南町から妙高高原までの所要時間を考えたらとても深入りしている余裕はなかった。以前秋山郷入口の標識を見たのは、飯山・野沢温泉経由で信濃川沿いに津南町に来たときのことだった。
秋山郷とは地名ではない。秋山と言う集落・地名はない。秋山郷は、新潟県側10村(今津南町)、長野県側6村(今栄村)で構成される秘境のこと。源頼朝軍に敗れた平家の落人の郷だという。冬雪に閉ざされると外部との連絡が断たれてしまう秘境で、冬場に飢餓のため餓死者が出ることもあったそう。酷い時は一村が全滅したこともあるそう。秘境振りを物語るエピソードがある。近代になり学術調査隊が秋山郷に入った時、村民が問うたという、「源氏はまだ栄えているのか」と。苗場山の西麓に位置する。信濃川の支流・中津川の峡谷にある。新潟県側の南端の村は大赤沢、長野県側の南端は切明。明日もう一度秋山郷に挑戦してみようかなと思っている。それから今は長岡市に所属する「山古志村」にも行ってみようと思う。絵になる景色があるかないか、ボクの関心はそこ。
ペンション・シェーネにて。
2018年5月25日金曜日
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