2009年6月22日月曜日

X-JAPAN(Japan)に、今更いい齢をして嵌っている f(-_-;)。Toshiへの関心から

6月に入ってYouTubeの「X-JAPAN」に嵌っている。音楽堂でCDも買ってきた。何を今更と思う向きもあろうが、面白いんだから仕方がない。きっかけは――癒しの《詩旅うたたび》を続けていたToshiの往年のロックスターぶりを知りたくなったから。僕はX-JAPANを見たことも聞いたこともなかった。話はここで飛躍する。能登半島に七尾湾に抱かれた大きな島がある。能登島。人口3,000人弱。この島の寒村に3、4年前《海とオルゴール》という小さな喫茶店が開かれた。

この店に不思議なママが棲んでいる。このママとToshiが人の世の不思議な縁(えにし)で結ばれて、或る日忽然とToshiがギターを肩に《海とオルゴール》に現れてママの前で「愛の詩」を弾き語った。それは、Toshiがあらぬ誹謗中傷の嵐に曝され苦境にあったときに遥か遠い能登島から詩(励ましの文章)を送り続けてくれた見知らぬ女性に対する感謝の徴(しるし)だった。当時Toshiは「X-JAPAN」脱退後、人を癒す歌を全国を遍歴して歌っていた。そのToshiが《詩旅うたたび》の合間を縫って能登島に渡り名も無い喫茶店に感謝のために現れた、それだけでも劇的だったが、Toshiの歌声に感動したママが涙をポロポロこぼしながら、その感動を皆にも分けたくてただその一心で「天下のToshi」に、ここで――《海とオルゴール》で!コンサートを開いて下さいと申し出て(こんな願い事、普通の人には絶対発想できない)、その申し出をToshiが即座に受け容れたのには仰天させられる。このときの二人は俗世の人じゃない、詩の世界に踏み込んでいた。コンサートは約束通り「能登半島地震」の直後に開かれた。
2007/4/7《海とオルゴール・癒しのコンサート》。

僕も出席し、Toshiの弾き語りを聴いた。写真も撮った。



Toshiは人を癒すことによって癒される歌人(うたびと)になっていた。
それから2年。僕はどういう風の吹きまわしかこの頃俄かにToshiのかつての雄姿を追ってみたくなった。知ってみて驚いた。X-JAPANは――The Beatles級のロックバンドだった。Yoshiki,Toshi,Hideらが織り成して創り出す音の、無闇に僕の心の奥に深く深く響いてくること!!ミュージシャンとしてもエンターテイナーとしても彼らは世界に通用する才能をいかんなく発揮して舞台狭しと暴れまくっていた。しかも音楽が何とも言えず繊細で抒情性があり美しい。彼らの出す音は爆発的に楽しくてそして豊かな詩情が溢れている。正にThe Beatles級。Yoshikiがジョン・レノンにダブッて見えるが、それが不思議に思えない。僕は当分X-JAPANに嵌っている。それにしてもToshiのボーカリストとしての遍歴の振幅の大きさ無辺さには驚かされる――彼には豊かな心、豊かな芸術性が備わっている。

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