早朝06:45に「賤ヶ岳SA」出立。走っているのはトラックばかり、走り易い。米原JCTで名神道へ。赤く丸い大きな朝日が上るのを真っ正面に見ながら木曾三川を通過。一宮JCTで中央道へ。伊那谷・駒ヶ根高原「駒ヶ池」に着いたのは09:30。周辺を取材を兼ねて散歩。紅葉の今が真っ盛り。高山は時間の経過と共に表情を変えるので、描くなら一気に描かねばならないが、ここの景色は手が込んでいて一気にとはいかない。難しい。先ずは高山が表情を豹変させていく様を御覧に入れる。
10:00過ぎの宝剣岳。
正午過ぎ。
15:00頃、逆光。逆光もまた美しいし、絵になる景色がある。ここの景色が当にそれ。
ところでこんな雄大できらびやかな景色を描くときは、背景の山は空気の一種であることを肝に銘じて描かねばならない。山を描くと失敗作となる。ところがここに来ると僕は、山に圧倒されその魅力に憑かれて山を描いてしまう。今日も正午の大音響チャイムに不図我に返り絵から離れてみて、一心に山を描いていたことに気付き愕然とした。何たることか、この作業をこれ以上続けても時間の無駄、やり直そうにも時間がない、僕はナイフで山をすべて塗り潰して空気化を図った。なまじっか腕に自信があるとこんな具合に、空気を物(もの)化する愚を侵す。頭で幾ら反省しても、目と手が過ちを犯す。目と手の修業を積まねば絵描きは誕生しない。そうでない絵描きもいるが、本当のところ絵描きの範疇に入っていない。
すったもんだの末にとにかくカメラに収めたのがこの絵。
始まりの失敗がどうしても消化吸収されなかった。この絵は空気を呼吸できないでいまだに喘いでいる。悪戦苦闘の末に討ち死にすべき運命に嵌った。しかし僕は失敗を嘆くことはしない。”試行錯誤”、人間の一生とは、人類の誕生から人類の終焉まで遂に変わることなくこの営みを続けること。試行錯誤の営みを続けることによってのみ、僕は(人は)技能や知恵を身に付けることができる。成功は失敗からしか生まれない。意志・志が試行錯誤の続行を保証し、大成に道を開く。さて明日は何処へ行くか、ヒントは七尾に近づいても遠ざかることはないです。やっぱり山を遠景にした構図に取り組む。試行錯誤ですよ、人生は。そのうち僕の描きたかった絵が、描きたかったように姿を現す、そう思っているんです、僕はf(^_^;)。あっそうそう、今夜は松本盆地の「梓川SA」に停泊しています。このSAは一番のお気に入り。安住・安息の場所という感じがするし、絵になる所を八方睨みしているのが好い。木曾、伊那、山梨県・桃源郷、安曇野、白馬、戸隠、妙高高原いずれもここから発進すればbest\(^o^)/
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