〇七尾市中島町熊木川のほとりに平成8年に建てられた「平成堂」がある。久麻加夫都阿良加志比古神社の筋向い。この堂は、熊木川の谷と古代朝鮮の深い縁に鑑みて日韓友好を図るため韓国の棟梁等を招聘して建てられたそう。韓流がブームになった時代のこと(慰安婦像を世界中に韓国一部勢力が建てまくる今の御時勢なら建てられるものではない)。七尾市民でさえ、この堂の存在を知る者は皆無。
↑20年の歳月の経過で既に文字盤の下部は読み取り不能になっている。書いてある趣旨は「能登半島の古代史は朝鮮半島からの人と文化の往来を抜きにしては語れない。〇〇に鎮座する久麻加夫都阿良加志比古神社にいたってはその渡来系人格神を祀っている。その祭神の一柱は日本書紀や韓国の三國史記にも登載されている南朝鮮に栄えていた郡邑国家、「意富加羅(おおから)国」の王子、都奴賀阿良此都(つぬがあらしと)であり(隆君註、この人物は敦賀の気比神宮の摂社「角鹿(つぬが)神社」の祭神となっている)、祀られている神像も日本書紀垂仁記に記載のとおり冠帽に朝鮮風の道服を着用している。また、万葉集16巻にはこの〇〇を詠み込んだ「能登国歌」が集録され、鉄の文化の朝鮮半島からの伝来を〇〇する歌があり(「新羅斧」を熊木川に落とす歌がある)、当地との関わりを証明している。‥‥」
〇既に相当老朽化しているが、保全の措置が講ぜられている気配はない。このまま風化するのに任せるようだ。訪れる者もなく、市の予算措置など期待すべくもない。古代朝鮮との縁の顕彰は別の形でやるべきだった。
2017年3月22日水曜日
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