薬師寺の大駐車場から南大門に行く途中に、薬師寺の守護神を祀る「休ヶ岡八幡宮」がある。観光客の大部分は、この神社を無視あるいは軽視してそそくさと薬師寺へ急ぐ。それは、この神社の歴史的・文化的価値を知らないからだ。吾輩に言わせると、この神社に参拝せずに薬師寺詣でをしても、折角の参詣の値打が三割方減ずる。三割は大袈裟だと言われるだろうが、それなら二割なのか、一割なのか、それ以下なのかとなると決められない。歴史的・文化的価値ということになると三割説は決して嵩高とは言えない。
本殿・重文。拝殿はない。本殿手前に座小屋が左右に建っている、北棟・南棟と呼ばれる。現在その両座小屋の屋根の修理工事中。
以下、八幡三神像。国宝。平安時代制作。
↓ 仲津姫命像。仲津姫命は、奥津姫・中津姫・辺津姫といういわゆる「宗像三神」の一神。
↓ 僧形八幡神像。八幡神が僧形をしていることに留意すべし。宇佐八幡の神だろう。
↓ 神功皇后像。九州から朝鮮半島に渡り、三韓征伐をしたという皇后。
いずれも九州に縁の深い神であることが注目される。
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