2014年9月5日金曜日

〇「奥の細道紀行」(19) 輪王寺(りんのうじ)

輪王寺☚リンク
輪王寺については、その歴史的存在の重要さの割には知る人が少ないように思う。できたらリンク先を参照して欲しい。その堂塔伽藍の配置は日光山全域に多岐にわたり、抱懐する国宝・重要文化財の豊富さには驚かされる。
↓表門・黒門・重要文化財
三仏堂は大修理中。三仏堂の絵が、修理用覆い屋の外壁に描かれている。
本尊の三仏の写真。
日光山は典型的な神仏習合の御山だった。三山・三社権現・祭神・本地仏の関係は次の通りだった。
  • 男体山(2,486メートル)=新宮(二荒山神社)権現=大己貴命(おおなむちのみこと)=千手観音
  • 女峰山(2,464メートル)=別宮・滝尾(たきのお)権現=田心姫命(たごりひめのみこと)=阿弥陀如来
  • 太郎山(2,386メートル)=本宮権現=味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)=馬頭観音
  • 写真中央・阿弥陀如来、向かって右・千手観音菩薩、左・馬頭観音菩薩。いずれも丈六の巨大仏。
大修理に入る前の三仏堂・重要文化財

金剛桜
↓護法天堂・重要文化財
護摩堂・新築
護摩堂
↓相輪とう・重要文化財
↓以下の建物は、輪王寺本堂(三仏堂)境内から全然離れた境内にある。二荒山神社の西側に隣接。
常行堂・重要文化財

常行堂から法華堂を見る。
↓法華堂・重要文化財
法華堂から常行堂を見る。渡り廊下も重要文化財
〇輪王寺の堂塔伽藍は以上に尽きるものではない。他所に存在するものを列挙するとその幅広さ・盛大さに驚かされる。
①大猷院 徳川三代将軍家光の廟所。これがもの凄い国宝・重要文化財の大宝庫。常行堂・法華堂の奥にある。次回に紹介するが、皆さん圧倒されることは必定。
②四本龍寺(本宮神社に隣接してその奥にある)の三重塔・観音堂、いずれも重要文化財
③滝尾神社参道入口にある開山堂・重要文化財、観音堂(香車堂)
④東照宮境内にある五重塔・重要文化財、輪蔵・重要文化財、本地堂(薬師堂)・重要文化財については未だに輪王寺と東照宮との間に帰属問題の決着がついていない。
⑤いろは坂を登った中禅寺湖畔の中禅寺(本尊は立木観音・重要文化財)
⑥小玉堂・重要文化財 四本龍寺の奥。
慈眼堂 僧天海の廟所。重要文化財の宝庫(以下のもの)。
  • 慈眼堂廟塔(石造五輪塔)(附 石柵、石造六天像、石几、石華瓶)
  • 慈眼堂拝殿
  • 慈眼堂経蔵
  • 慈眼堂鐘楼
  • 慈眼堂阿弥陀堂
    • (慈眼堂の附 石燈籠15基、石多宝塔1基)
ボクはここを見落としてきた。常行堂・法華堂の裏辺りにあるらしい。今度奥の細道紀行を仙台から再開するときは、わざわざ日光に寄り道をして慈眼堂を参拝していこう。
以上、ボクの記憶にあるもの。

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