2012年1月15日日曜日

〇大分県豊後高田市「真木大堂(まきおおどう)」に国重文・迫力仏像群を訪ねる

「真木大堂」は通称。かつてこの辺りに「伝乗寺」という七堂伽藍36坊を備えた大寺があった。しかし衰退し今は「真木大堂」を残すのみ。文献もなく幻の大寺と謂われている。伽藍堂宇は失われたが、大きな仏像達はこの地方の人々によって大切に守られてきた。真木大堂はそれらの仏像群を収納するために建てられたらしい。今は鉄筋コンクリート造の収蔵庫に仏像達は安置されている。収蔵庫に入って見ると仏像群の迫力に圧倒される。9躯の仏像群が立っているが、そのいずれもが国重文。


左から鐘楼、黄土色に見える建物が収蔵庫、右が案内所。真木大堂は案内所の蔭にある。


↓真木大堂。収蔵庫が出来るまでは、国重文仏像群はこの堂内にひしめいていたと思われる。


大堂内の仁王像


↓ 収蔵庫に入るとまず目に入るのが「不動明王像」と「コンガラ・セイタカ童子像」・いずれも平安時代作で国重文。不動明王像は像高255cmもある。


中央に「阿弥陀如来坐像」と「四天王像」・いずれも平安時代作で国重文。阿弥陀如来は丈六仏。四天王像は160cm前後ある。


騎牛・大威徳明王像。平安時代作で国重文。像高241cm。

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