2012年11月2日金曜日

〇心に残る文化財(11)――奈良市「唐招提寺・金堂」の国宝仏たち。

〇南大門を潜ると真正面に金堂が見える。平成の大修理を終えた金堂は整然とした姿で建っている。
国宝・金堂。奈良時代建立。
↓ 金堂内陣が圧巻である。国宝仏像が大小9体居並んでいる。三尊は、左から千手観音立像、盧舎那仏坐像、薬師如来立像。中尊の前方左右に梵天と帝釈天。三尊の四隅に四天王像が四方を守護している。これらがすべて奈良時代制作で国宝だから、堂内の雰囲気は足を踏み込んだだけで凄味を感じさせてくれる。
三尊は右から薬師如来立像、盧舎那仏坐像、千手観音立像。このような三尊形式は他に類を見ない。
↓ 中尊・盧舎那仏坐像。



↓ 千手観音立像


↓ 薬師如来立像
↓ 梵天と帝釈天

↓ 四天王像



〇唐招提寺の仏像では、宝物館収蔵の菩薩立像たちが心に残る。いずれも欠損のある仏像だが、にもかかわらず芸術味が感じられて心に残る。多分いずれこのシリーズで特集する。

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