2013年4月21日日曜日

〇4/21(日)雨、家に居る。昨日(土)週末旅行に旅立った。が、‥

土曜日、出立が午前11:15と遅くなった。午後遅めに近江の国の何処かを探訪して、奈良の手前で野宿して、日曜日に先ず大和郡山市の「額安寺」に駆けつけて、その後は周辺で見所を発掘して帰路に就く予定だった。が、天気予報では日曜日に悪くなるというし、近江の国も差し当たって適当な探訪地の心当たりがないしで迷いながら福井県内の北陸自動車道を走っていた。そして鯖江ICにかかったとき、閃いてハンドルを出口に切った。午後一時過ぎ。鯖江市に浄土真宗十派のうち二派の本山があるのを思い出したから。二つとも小さい教団なんだが、小なりと雖も一派の本山だ、どういうものか見てみようという興味が前からあった。興味は、越前の国に真宗十派のうち四派もの本山があることの不思議さにもあった。残る二派の本山は、越前市武生に一つ、福井市に一つ。あわよくば四つの本山を一気に探訪してしまおうと目論んだが、何せ寺の名前も知らずに探訪するんだからそうは問屋が卸さなかった。先ず鯖江市街地のど真ん中で「誠証寺(じょうしょうじ)」を訪ね、次いで郊外で「証誠寺(しょうじょうじ)」を尋ね当てた。二つ目の寺で雨が降り出した。三つ目の本山は武生にある。今は越前市。コンビニで買物がてら訊いたが分らない。Net検索で探り当てたら市街地から5kmも離れた田舎にある。「毫摂寺(ごうしょうじ)」という。「少し(毫)しか摂らない」という意味なんだが。降りしきる雨の中、濡れながら訪ねた。武生の田舎にこんな豪壮な寺があるのかとただ驚かされるばかり。もう五時を回り、四つ目、福井市の本山巡りは断念。この先ボクは迷っていた。このまま関西の野宿地に向かうか、七尾の家に帰るか。どうやら寒波が来ているらしく雨に濡れた体が冷える。士気がなくなり、家路に着くことに決定。この決断の裏には、今晩野営地で読む筈の安倍龍太郎著「等伯・下」を積み忘れてきて運転しながらがっかり気落ちしていたことも大きく影響していた。午後七時過ぎ帰宅。妻とおばあちゃんが夕食中。布団に包まりぬくぬくとして「等伯・下」を読んで夜更かしした。

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