2013年7月25日木曜日

〇舞鶴・海上自衛隊基地見学(三)。悲しき標的艦。

ボクの目を引いたのは、この黄色の塗装をされ、船首部分から番号を付された艦。どうしてこういう異様な姿になっているのか、理解できない。ので、若い隊員に質問した。隊員はボクの顔をジッと見て答えた。「あれは標的艦です」「攻撃目標にされて沈む運命です」「老朽艦で普通なら解体されるのですが」。日本海・太平洋、どこの洋上で撃沈されるのか・知らないそう。番号が付されているのは、番号順にその部位を攻撃して命中精度を確認するためらしい。普通は敵艦のどこに当たっても命中と評価されるそう。この艦は、敵艦に見立てられて味方軍から攻撃撃沈されるという悲劇的運命を負わされたらしい。ボクの直感では、中国海軍の尖閣諸島に対する過激な日常的領海侵犯行動に対応する作戦。海上自衛隊(日本海軍)の攻撃能力・攻撃精度を中国に見せつけてその跳ね上がりを抑制する効果を狙っている、多分。命中精度には自信があるんだろう。作戦実施海域は太平洋上となろう。この老朽艦が、味方に撃沈されて太平洋の海底深くに沈んでいく光景を思い浮かべると感傷に堪えない。ご苦労さまでした。軍艦には人格というモノが備わっているなぁ。敬礼ッ。


 ↓よく観察すると、何と標的が設定されている。

 ↓船尾に書かれていた筈の艦名が抹消されている。無名の艦として沈んでいくことになる。悲しみをそそられる。

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