2013年12月25日水曜日

〇12/21(土)東大寺ミュージアム&法華堂の仏像たち

〇「東大寺ミュージアム」
↓誕生釈迦仏像・金銅造・国宝。「天上天下、唯我独尊」
 ミュージアムの主となった千手観音立像。四月堂という狭い暗い空間から・いきなり脚光を浴びる大舞台に立ったが、堂々と主役を張っている。役不足なほど。これで重要文化財。いずれ国宝になる。木造。仏師も制作時代も分っていない。木造だから平安時代に入ってからの制作だというのが定説だが、梅原猛は異説を主張している。奈良時代に行基・技能集団によって制作されたという。このように様式を無視した作風は行基仏と見るしかないという。

 ↓千手観音立像・木造の向かって右側に立っているのが日光菩薩立像・塑像・国宝、左側に立っているのが月光菩薩立像・塑像・国宝。端正な日光・月光菩薩像と破天荒な千手観音像との対照的な取り合わせが絶妙。絵になっている。
 ↓月光菩薩像の外側に立つ持国天立像・木造・重要文化財。この像は(次の多聞天像と共に)元・天理市所在の永久寺の所蔵物だったが、明治維新時の廃仏毀釈の嵐の中で廃寺となった時、東大寺・二月堂に寄進されたという。

 ↓日光菩薩像の外側に立つ多聞天(毘沙門天)立像・木造・重要文化財。元・永久寺にあったことと・東大寺二月堂に寄進されたことは前述。

 ↓釈迦如来坐像・木造・重要文化財。千手観音・日光月光両菩薩像の向かいに展示されている。

 〇法華堂
↓法華堂内陣・新配置図。法華堂に安置されている十体の仏像全部が、奈良時代に制作され・国宝。執金剛神像だけが秘仏で・塑像で・170.4cmの等身像だが、他の九体はすべて乾漆像で・300~400cmの巨体。その巨大仏が内陣にヌーっと立ち並んでいる雰囲気は異様なものがある。
 ↓不空ケン索観音菩薩立像

 ↓内陣

 ↓執金剛神(しゅうこんごうしん)立像。秘仏、12月16日だけ開扉されるそう。

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