〇大寺院に塔頭寺院が付属することはよくある。中世・近世には数十箇寺の塔頭寺院を擁する大寺院は沢山あった。それが、明治維新時の廃仏毀釈・神仏分離・修験道禁止により寺院は滅法勢力を削がれて今では威勢のいい塔頭寺院を配下に擁する大寺院はほとんどなくなった。全国を見渡しても有力な塔頭寺院群を率いる大寺院は、高野山・富士山麓大石寺・信濃善光寺くらいなもの。それがここ曼荼羅寺で往時の塔頭寺院群から成る大寺院の姿を見ることになった。驚きであった。
↓塔頭寺院・常照院
↓寛立院
↓光明院
↓霊鷲院
↓慈光院
↓修造院
↓世尊院
↓本誓院
〇曼荼羅寺は浄土宗・西山光明寺派。光明寺は、平家物語で有名な熊谷直実が出家して法然上人の弟子となり晩年開創した寺。その本山に属する尾張国の一寺院の・そのまた帰属末寺が以上紹介の塔頭寺院。軒を連ねて並んでいる。いずれも豪壮。これを見ると、日本は宗教文化の豊かで深い国柄だというしかない。それも国民に経済力があってからにのこと。日本と云う国を再認識したければ、ここ曼荼羅寺を訪れてみるのがよい。
2017年6月20日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿