2017年6月25日日曜日

〇6-25(日)長野市の北東部を中心に重文を探訪

〇シェーネ出発が午前十時。
〇最初の探訪地が長野市山ノ内町の「佐野神社」。郷社。古い村落の旧道を走り回ってようようのことに辿り着く。拝殿の後ろの本殿を見て愕然とした。鉄筋コンクリートの覆い屋の中にある。トーチカで防禦されている感がある。重文本殿の拝観を諦めて帰ろうとした時、拝殿の前に日本の御柱が立っていることに気付いた。御柱を撮影しているうち拝殿の反対側に移動していた。そこから覆い屋を見ると、拝観者はこちらから、という案内がある。拝廊にあたる部分にアルミサッシの開き戸が付いている。どうせ鍵が掛かっていると思ったが念のためノブを回してみると何とすんなりと開いた。入ると本殿は鉄製の二枚戸で仕切られていてガラス窓が付いている。窓の中は真っ暗で何も見えない。フラッシュを焚いても効果がない。諦めて外に出たが、不図閃いた。わざわざ案内して入れさせて、暗くて何も見えなかったでしょうというのは変ではないか。何か配慮がある筈だと思い返して戻ってみると、あった。鉄箱の装置があり、百円玉を入れれば15分間ライトが点きますと書いてある。硬貨を入れると鉄の戸のガラス窓の向こうに、朱塗の一間社の本殿が幻想的に浮かび上がった。劇的。感激した。覆い屋もここまで配慮してくれれば、探訪して回る甲斐がある。文化財守護と拝観者へのサービスが見事に両立している。
〇次に長野市小布施町の「浄光寺」重文薬師堂。茅葺。葛飾北斎の龍の天井画で有名な岩松院が近い。
〇長野市松代町の「長国寺」重文真田信之霊屋。曹洞宗。信之から四代目までの霊屋があった(五代目以降は藩の財政難で建てられなかった)。今は霊屋としては初代と四代目のものが並んで建っている。霊屋の裏に信之から江戸期最後の14代目までの墓が揃って立っている。
〇長野市松代町の「西楽寺」重文真田信重(松代藩初代藩主信之三男)霊屋。近隣に清水寺がありそこに重文仏像が三体あるという。千手観音像・聖観音造・地蔵菩薩像。拝観できるのならこの寺を訪れたい。
〇長野市でも方向違いの戸隠に連なる奥山に入る。「葛山落合(かつらやまおちあい)神社」重文本殿。何と修復中で本殿の姿を見ることはできなかった。
帰りは戸隠の山道を抜けて信濃町ICから上信越自動車道に入り北陸道を伝って来た。自動車道で大雨に降られた。七尾着午後六時半。総走行距離数676km。

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