2010年7月20日火曜日

慈恩寺(二)

釈迦堂

天台大師堂

本堂。慈恩寺は江戸時代には莫大な朱印寺領を与えられ栄えた。しかし明治維新後の廃仏毀釈の荒波の中でとみに衰えた。大切に保管されてきた丈六大仏の頭部も、貧窮のうちに売られたという。本堂内陣には宮殿(くうでん。厨子のこと)が設えられているが、それに「菊」と「葵」の紋章が付いている。この古刹の歴史から見ると別段不思議はない。明治以前は、朝廷、幕府、地元大名の庇護を受けて来た。厨子の中の仏像は秘仏。前立ちの仏像しか拝めない。何せ説明して呉れた僧でさえも50年間この寺に居て一度しか拝んでいないそう。秘仏33体はすべて重要文化財。




不動堂

薬師堂。この中に安置されている薬師三尊像と十二神将像は公開されている。そのすべてが重要文化財。いずれも小ぶりだが、よくぞワンセットで保存されてきたものと感動させられた。

阿弥陀堂

手前から、阿弥陀堂、薬師堂、本堂

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