2015年5月11日月曜日

〇《奥の細道》紀行・奥州路(2) 仙台に画工加右衛門と云う風流のしれものがその姿を顕す。宮城野原(一)

《奥の細道》より
(ここ)に画工(版木彫刻業)加右衛門と云うものあり(俳号・和風軒加之(かし))。聊か心ある者と聞きて、知る人になる。この者、年比(としごろ)さだかならぬ名どころを考え置き侍ればとて、一日(ひとひ)案内す。
宮城野の萩茂りあひて、秋の気色思ひやらるゝ。
↑〇現代の宮城野。楽天イーグルスの本拠地球場その他の総合運動公園になっていた。因みに「宮城野」は歌枕。宮城野の萩を詠んだ古歌があるらしい。
玉田・よこ野、つゝじが岡はあせび咲くころ也。
〇玉田・横野は歌枕らしいが、見当もつかず(宮城野原に属すらしい)。次の榴ヶ岡に近いと思われる。
〇榴(つつじ)ヶ岡は宮城野原の西の岡。躑躅(つつじ)ヶ岡天満宮探訪↓
 ↓躑躅(つつじ)岡天満宮




 ↓芭蕉句碑
 あかあかと日はつれなくも秋の風
もっともこの句は北陸路で詠んだものだが。
〇宮城野原(二)に続く。

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