これが《萩城址》の全景図。小さくて見難いがこの図を用いて解説をしておかねば。
北(図の上方)に「指月(しづき)山」が聳えている、標高約160m。三方(北と東西)を海に囲まれて岬になっている。山上に小さいながら本丸と二の丸、幾つもの櫓を備えている。山の南方のみが陸地に繋がっているが、図の右下(東南)を見ると直線的に運河が掘られていることが分る。この運河によって、指月山を擁する岬は陸地(萩の町)から切り離されている。そして運河で前方を守られ指月山で背後を守られた平地に外郭(二の丸)の石垣が延々と廻らされて要所に櫓が置かれ、その外郭で守られた内部に内堀が穿たれ内堀に沿って本丸石垣が築かれていた。指月山を背後にして内堀に囲まれた区画が本丸であり、その外郭が二の丸。図の黒い小四角は石垣の要所に築かれた櫓。
参考図。運河が外濠となっていることがよく分かる
「八間矢倉跡」
「八間櫓跡」から「天守閣跡」を望む
「指月山」。手前に「岡崎矢倉跡」
内堀と本丸天守閣跡。内堀右奥に本丸門跡がある
指月山と天守閣跡(右)
本丸門橋。左後方の石垣は「着見(つきみ)矢倉跡」
橋の下に群れる緋鯉
「本丸門」入口
0 件のコメント:
コメントを投稿