2011年10月28日金曜日

〇京都府綾部市「光明寺」「国宝・仁王門」

大徳寺から綾部市「光明寺」に向かうと雨がひどくなった。亀岡・園田と雨を衝いて走る。綾部市役所前に着いたときは午後三時に近かった。駐車してカーナビで光明寺を検索するがヒットしない。インターネットで検索しようとパソコンを開いたら、吾輩のセレナが邪魔で車庫入れ出来ないマイクロバスが出てきた。セレナを動かした。ついでと言ったら変だが、バスの運転手に「国宝・仁王門」のある光明寺に行きたいんですがどう行けばいいんですか、と訊いてみた。定年に近そうなその運転手の言うには「本当に光明寺に行くんかね。遠いよ。口で言っても分らん。図を書いて上げよう」。そして雨に半分濡れながらセレナに首を突っ込んで絵を描いてくれた。その絵を頼りに出発した。絵があっても辿り着くのは至難だった。絵がなければ着くのは不可能だった。とんでもない奥山の頂上に「光明寺」はあった。
↓ 幸いセレナで山頂近くまで行けた。駐車場の近くに本堂に至る石段があった。
本道が見えてきた。



本堂



丘になっているところに行者堂があった。



鐘楼



この堂の名前は分らない






無名の御堂



本堂


境内を一巡し目を凝らすが、肝腎の「国宝・仁王門」が見当たらない。境内より一段下に庫裏があったので訪れて国宝の所在を問うた。住職らしい平服のおじいさんが玄関先まで出てきて仁王門の所在地を指し示してくれた。300mほど下るそう。その下に「あやべ温泉」があるという。


↓ 細い坂道を下る。



「国宝・仁王門」に出逢うことができた。表側から(下の綾部温泉から登って来る恰好で)見ている。









裏側から(光明寺本堂境内から下ってきた格好で)見ている。雨で煙っている。



裏側






裏側



表側



表側






真横






裏側



仁王門から本堂境内に至る坂道・参道の両側に平坦地が開かれていて雑草に覆われている。往時はこの平地に僧坊が90余建ち並んでいたという。修験道の山だったろう。


これで、京都府下の国宝建築物の探訪は完遂した。奈良県の探訪は先日完遂したばかり。読者諸氏は国宝建築物が最も多い府県を御存じだろうか。1位は奈良県(寺院60、神社4)。京都府が2位(寺院29、神社7)というのは意外でしょう。3位以下はちょっと難しい。3位は滋賀県(寺院12、神社7)。これも結構意外でしょう。4位は和歌山県(寺院7)と広島県(寺院6、神社1)。後に続くのは兵庫県(寺院6)と栃木県(神社6・これは言わずと知れた日光の神社建築群)。本州で未だ探訪していない国宝建築物は、愛知県西尾市「金蓮寺・弥陀堂」、広島県「向上寺・三重塔」「不動院・金堂」「明王院・本堂」「明王院・五重塔」、山口県「功山寺・仏殿」「瑠璃光寺・五重塔」「住吉神社・本殿」。必ずや探訪する。

山を下り週末を残して七尾に帰還することに。綾部から帰郷するとなると京都に戻るよりも若狭・小浜に出た方が近い。帰宅は午後9時。女房が吾輩の顔を見て驚いていた、日曜日に帰るものと思い込んでいた。吾輩は答えた、「週末は休まなければ」。

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