2011年8月12日金曜日

8/12(金)旅・第三日目。大震災津波被災地の惨状、陸中海岸の白眉「北山崎」の絶景を見た。

今朝は午前四時過ぎに道の駅・上品の郷を出発。被災地を探訪するには早朝誰も居ない時が良いかと。ところが気仙沼に至る国道45号線が全面通行止め、復旧工事らしい。それで海岸沿いの旧道を行くことに。その旧道に出るのに初めはあっち行ったりこっち行ったりウロウロしたが、海岸線に出てからは迷わずに進行し次々と震災・津波の災禍の真相を知ることに。気仙沼も酷いことは酷いが、志津川町には息を呑んだ。数千人の町の市街地が一戸残らず流されている。さらに言葉を失ったのは陸前高田市。一万数千人が住んでいた市街地が総て流されてない。吾輩がかつて旅の途中に息ませて貰った郊外の道の駅(確か「高田松原」)も、その年季の入った美しさを愛でた海岸の松原も、何もない。全滅。大船渡市、織笠町、大槌町、山田町、釜石市、宮古市と伝って行く。湾入した奥の平地に広がる市街地はすべて壊滅。織笠・大槌・山田などの小市街地は全滅している。宮古市を過ぎてから岩手県北端・久慈市までの道は、陸中海岸線を離れ北上山地の中を縫って北上する。陸中海岸北部の絶勝絶景地点を探訪するには、国道を右折して離れそのための枝道を辿る。宮古市以北の「熊の鼻・展望台」「鵜の巣断崖・展望台」「北山崎・展望台」と名の知れた風景はすべて探訪。特に「北山崎」の絶勝風景は見ずに死ねないと心に期していたので、予定死亡年齢どおりに逝く条件が一つ整ってしまった。普代村でまた国道45号線に戻り一路久慈市に向けて走っていたら、午後五時過ぎに「道の駅・のだ」に着いた。この道の駅、JR陸中野田駅が同居し裏手に本当に鉄道がある。面白そうなので今夜はここに泊まることに。Netにも接続したのでご機嫌。明日は八戸に出て、下北半島を一周する。恐山も多分再訪する。そのあと津軽半島一周に挑戦。津軽では、太宰治の実家、金木町の豪邸にも寄る。東北地方の国宝・建造物と国宝・彫刻はすべて拝観済みなので旅程にこだわりがない。因みに東北地方の国宝は、建造物では「平泉中尊寺・金色堂」「出羽羽黒山・五重塔」「仙台伊達藩鎮護社・大崎八幡宮本殿、石の間と拝殿」「松島伊達家菩提寺・瑞巌寺本堂、庫裏と廊下」「いわき市・白水阿弥陀堂」、彫刻では「中尊寺・金色堂の三分類される仏像群」「会津・勝常寺の薬師三尊像」とたったこれだけ。遠いことは遠いがその気になればあっという間に探訪できる。

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