2011年8月12日金曜日

8/11(木)旅・第二日目、いわき市「国宝・白水阿弥陀堂」、仙台市「国宝・大崎八幡宮」

今朝は六時過ぎに田野PAを出発、常磐自動車道を北上。朝早いので茨城県日立市を探訪して時間調整。福島県いわき市「国宝・白水阿弥陀堂」に着いたのが八時半か。寺は12日から盆休みに入るところ今日は11日で危うくセーフ。旅程で今日が明日でもあり得た。今日来たのは単なる偶然。運が好かった。この阿弥陀堂は不思議な寺。大きな池水庭園の真ん中に赤い橋が架かり、その先に国宝阿弥陀堂が、阿弥陀堂だけが清楚な姿で建っている。他に堂宇伽藍は一切ない。重文・仏像五体も十分鑑賞。感銘を受けるものはない。いずれも小さい。磐越自動車道に入り郡山JCT経由で東北自動車道に乗り換え。仙台宮城ICで降りたら目指す「国宝・大崎八幡宮」は割と近かった。国宝・本殿は平成の大修復を終えたばかりで桃山風の絢爛豪華さが印象的。黒地が利いている。こんな華麗な国宝建造物はちょっとない。夕暮れまで未だ間があったので「塩竈神社」を目指した。家族旅行で一度訪問したことがある。午後04:40に駐車場に入ったら五時に閉めると書いてある。そそくさと回ったが、まあ来ただけのことはあった。それから塩釜港に行って大震災津波の影響を見た。塩釜港の被害は小さい。塩釜港は松島湾内にある。同じ湾内の松島海岸に足を伸ばす。やはり被害は小さい。松島湾は、西の塩釜から出た半島と、東の奥松島から伸びた島々の様な半島に湾口を狭扼されていて津波が殆ど入り込めなかったと見える。さらに石巻に行って見た。石巻は太平洋に向かって海岸線をもろに曝している。石巻港に近づくと今も異臭が漂う。潮の臭いと、人間世界が荒廃腐敗したら漂う臭いが混ざった非情な腐臭。セレナを停めて撮影するのを憚った。石巻はそれでも海岸線が直線的に延びていて津波の高さは比較的低かったと思える。海岸線が深く湾入しその最奥に奥まってあった気仙沼・陸前高田・釜石などの惨状は想像するだに恐ろしい。見に行くことも憚る気持が強くなっている。暮れた中、気仙沼に至る国道を何処に泊まる当てもなく走っていたら道の駅の標示が出た。地獄に仏を見た思いでその道の駅に入った。今夜はここで泊まる。「道の駅・上品の郷(じょうぼんのさと)」。「ふたごの湯」という大銭湯まである。折角だから湯に入ってやろうかなと思ったが、女房が積んで呉れてる筈の入湯道具を探すのが面倒臭いので止めた。

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