2019年7月16日火曜日

★奥の細道紀行 第59章 観世寺

奥の細道》《‥‥二本松より右にきれて、黒塚の岩屋(★註1)一見し、福島に宿る》
曾良随行日記》『‥‥ (黒塚の)近所に観音堂有り。大岩石たたみ上げたる所・後ろに有り。古の黒塚はこれならん。右の杉植えし所は鬼をうづめし所成らん、と別当申す。天台宗也‥‥(黒塚に寄るため奥州街道を外れて阿武隈川を供中の渡しで越え、また渡り返して本道に戻り)福嶋へ到りて宿す。日未だ少し残る。宿きれい也(★註2)』
★註1 岩屋は観世寺境内にある
★註2 前夜泊まった郡山宿については宿ムサカリシとメモしたのと対比をなして面白い
安達原は、阿武隈川に架かる新大橋を渡った袂にある小丘陵。観世寺はその麓にある。「一隅を照らす」という石碑が建っているから天台宗の寺院。

みちのくの安達ケ原の黒塚に鬼こもれりと聞くはまことか 平兼盛」これを歌枕に芭蕉はここを訪ねた。

境内には、奇っ怪な巨岩が蝟集している。
謡曲「安達ケ原」の舞台だという。
「松尾芭蕉・正岡子規 参詣の地」
「名所・鬼婆供養石」
「鬼婆の住んだ岩屋・笠石」



 「芭蕉休み石」




↓「甲羅石」
「折り石」
↓「夜泣き石」
〇これらの巨岩が、どうしてここに・こんな組み合わせで存在しているのか、不思議といえば不思議。
「蛇石」白蛇が棲みついていたという伝説がある。

巨岩の傍に建つ如意輪観音堂
本堂
 「出刃洗い池」


「鬼婆の像」
↓五重塔

正岡子規の句碑
涼しさや聞けば昔は鬼の家

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