2019年10月29日火曜日

★奥の細道紀行 第137章 栗原市「栗駒山」、大崎市「羽前上街道」の旧道発見

〇一関を立った芭蕉と曾良は、羽前上街道をたどって岩出山に向かった。岩出山は、伊達政宗が初めての居城を構えた地。今は宮城県大崎市。この羽前上街道を辿る旅が、今般の旅の最難路だった。道が険しかったわけではない。街道がほぼ無くなっていたのだ。先ずは岩ヶ崎を目指したのだが、そこへ行く旧道が発見できない。羽前上街道など地元でも既に死語化していた。とりあえず奥州街道(国道4号線)を南下して行ったが、どうしても岩ヶ崎行きの旧街道が見付からない。地元の人たちに訊き訊きしながら県道4号線に入ったら、どうやら岩ヶ崎に出た。岩ヶ崎からは曲がりなりにも羽前上街道に沿った新道・バイパスを辿って岩出山に着いた。結局不本意にも羽前上街道から外れた道程は↓地図の赤破線部分だけだった。ボクの走った道は赤実線で示してある。羽前上街道(奥州上街道・陸奥上街道)は現在「松山街道」と呼ばれているらしい。

↓地図の右上の出発点が一関。左下の黄色部分が岩出山。途中の黄色部分が岩ヶ崎
〇一関から岩出川に至る道中に「栗駒山」が見える。この地方の名峰。芭蕉と曾良も感嘆しながら歩を進めたろう。




↓案内図の上端の大きな山が栗駒山。右側に現在地と赤く記した地点で羽前上街道の痕跡に行き当った。図の左側、大川に至った所に岩出山の市街地がある
↓羽前上街道の痕跡・史蹟












0 件のコメント:

コメントを投稿