2011年4月4日月曜日

4/3(日)、奈良「法華寺」、国宝十一面観音立像

法華寺赤門、拝観者が出入する。唐招提寺探訪の後帰路のコースにあり陽もまだ高かったので寄ってみたら幸運だった、「国宝本尊秘仏開扉・三月二十日~四月七日」と案内してあった。雀躍して参詣。
聖武天皇御願の日本総国分寺・東大寺に対して、光明皇后御願の日本総国分尼寺として創建されたのが法華寺。藤原不比等の邸宅を寺地伽藍としたもので往時はそれは広大壮麗な大寺だった。今は往時と較べようもない。
重要文化財・鐘楼
鐘楼と護摩堂
護摩堂。護摩を焚いた灰で法華寺伝統の「犬御守」を作っているそう。
重要文化財・本堂
国宝・十一面観音立像(本堂で購入した写真より引用)。千手観音像にも見えるが、背負っているのは光背。無数の線条の先に着いているのは蓮の葉と実。観音像は厨子に入っていて普段は秘仏。厨子は大きくない。観音像も小さい、身の丈100cm。吾輩の老眼では精一杯近づいてもよく見えなかった。(絵葉書より引用)
↑ この立像は光明皇后の似姿だと伝承されている。運好く国宝・法華寺十一面観音立像にお逢いできてこれに勝る悦びなし。
吾輩の悲願の一つは、国宝十一面観音立像全部にお逢いすること。確か全部で七体の筈。過半数を越した。
重要文化財・南門
南門の傍でピンクの桜が満開。背後は「慈光殿」。ここに国宝「絹本着色阿弥陀三尊及童子像・三幅」がある。普段は非公開、秋に二週間公開される。
国史跡名勝・法華寺庭園
重要文化財・かわ風呂(浴室)。ここで光明皇后(聖武天皇の后)が千人の庶民の垢を流そうと願を立て実践されたという伝説の地。千人目が病人で皮膚が膿だらけ、そして懇願するには膿を人の口で吸い出して貰わなければ病が癒えないという。光明皇后はその唇をもって膿を吸い出してやった。すると病人の肌はみるみる綺麗になり、病人は光明を発して消えていったという。建物は新しい。
薬師堂
横笛堂。滝口入道との悲恋で有名な横笛が晩年をここで過ごしたという。昔は境内の外にあったものを内に移転したそう。

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