物産館の左に工房見学の門がある。
受付までの通路。入館料は400円(300円だったかな)。
材料の竹の書類。
懇切に説明してくれる職人さん。竹ナタで、人形の髪にする竹を細く細く割っている。指の触覚を頼りに等均一の太さに仕上げて行く。径1mmの細竹を半分に割き、それをさらに半分に割く。
竹の繊維の髪は植毛される。
首は、竹を入子状態にして仕上げる。
頭部の大きさ・厚みを確保する方法は、二つ。
一つは竹を貼り合わせる。
もう一つは、適当な節の部分をうまく活かす。
頭に小穴を穿って植毛する。
この人が入口近くに坐っていて見学者に大声で説明を与えてくれる。写真を撮ってもいいんですかと訊いたら「勿論OKです」との答え。その大らかさに吾輩はこの工房が一遍に好きになった。何せ寺院回りで、勿体ぶった理不尽な撮影禁止措置が多過ぎて辟易させられているので。特に秘仏はいけない。拝観料を取る寺院で秘仏はない。仏像芸術として拝観を許さねば。秘仏で教訓となるのは紀州「道成寺」の秘仏観音像。千年間本当に秘仏とされ住職すらも目にすることはなかったが、本堂の解体大修理の際初めて日の目を見たとき、秘仏本尊は白蟻に食い尽くされ、食えない芯だけを残す杭の様な残骸と化していた。
もう一つは、適当な節の部分をうまく活かす。
頭に小穴を穿って植毛する。
この人が入口近くに坐っていて見学者に大声で説明を与えてくれる。写真を撮ってもいいんですかと訊いたら「勿論OKです」との答え。その大らかさに吾輩はこの工房が一遍に好きになった。何せ寺院回りで、勿体ぶった理不尽な撮影禁止措置が多過ぎて辟易させられているので。特に秘仏はいけない。拝観料を取る寺院で秘仏はない。仏像芸術として拝観を許さねば。秘仏で教訓となるのは紀州「道成寺」の秘仏観音像。千年間本当に秘仏とされ住職すらも目にすることはなかったが、本堂の解体大修理の際初めて日の目を見たとき、秘仏本尊は白蟻に食い尽くされ、食えない芯だけを残す杭の様な残骸と化していた。
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