2011年4月14日木曜日

4/10(日)、奈良県桜井市「聖林(しょうりん)寺」・国宝十一面観音像

聖林寺に到着。春の陽気に誘われて桜が満開。
山門前から眺望する奈良盆地の風景は絶景。盆地の中、右に見える山が三輪山、左に小さく箸墓古墳が見えている。
三輪山。麓に大神(おおみわ)神社がある。
箸墓古墳。邪馬台国女王・卑弥呼の墓だという説がある。
山門
本堂。本尊は子安地蔵菩薩、巨大な石仏で白塗り。
国宝・十一面観音像は、本堂の奥に造られた大悲殿に祀られている。鉄筋コンクリート造の建造物、火災・盗難に強そう。本堂を出て吹きさらしの回廊階段を十メートルほど昇る。
これぞ憧れの国宝・十一面観音像。等身大よりも少々背が高い。観音寺の国宝・十一面観音像との類似性が指摘されているが、何とも言えない、もう少し両方を観察してみなければ。
以下、絵葉書より引用






この観音像、意外なことだが元から聖林寺に祀られていたのではない。元は大神(おおみわ)神社の神宮寺の本尊だった。三輪山の神の本地仏で秘仏とされていた。それが、明治維新のときの神仏分離・廃仏毀釈の嵐の中で廃棄されそうになり、秘仏本尊を守るために神宮寺と縁のあった聖林寺に運び込んで移譲され、今日まで護持されてきた。当時の国家神道は今日のイスラム原理主義(タリバン)と似ている。

0 件のコメント:

コメントを投稿