2012年10月31日水曜日

〇心に残る文化財(9)――京都市「三十三間堂」・国宝30体、重文1000体の仏像が整然と居並ぶ、圧巻とはこの堂内のこと。

〇三十三間堂には驚かされる。正式名称は「蓮華王院本堂」。国宝。近くの天台宗・妙法院の境外仏堂(妙法院は秀吉が建てた庫裏が国宝で有名)。往時は後白河上皇の政庁のあった法住寺殿の境内の中に建つ。 平清盛の造進にかかる。何度も火災に遭ったがその都度復興された。柱間が33あるので三十三間堂と呼ばれるが、その長大さが産み出す美しいフォルムと迫力には圧倒される。。「33」は観音に縁のある数字で、『法華経』等に観音菩薩が33種の姿に変じて衆生を救うと説かれることによる。





↓化粧天井と千体観音立像。
中尊・千手観音坐像を中心に左右に500体ずつの金色の観音立像が整然と居並ぶ堂内の光景はこの世のものとは思えない。合計1001体の観音様が本尊だが、中尊以外の千体の観音像もその一つ一つが精緻な十一面千手千眼観音立像だから驚く。中尊が国宝で、他の千体はすべて重文。

↓ 中尊の十一面千手千眼観音坐像・国宝。

↓ 以下は、千体観音像(本尊)の前面・四方に配置されている観音二十八部衆。すべてが国宝指定されていることも驚き。
↓ 風神。
雷神。この風神・雷神像は、俵屋宗達の国宝・風神雷神図のモデルと言われる。
以下、二十八部衆の一部。

















2 件のコメント:

  1. 何気なく『三十三間堂』は知ってた気がするのですが、中にはこんなすっごいたくさんの観音様がいらっしゃったのですか!
    (@_@;)すんごい!目が眩む!風神、雷神さまもこれが本物?すんごい!単純な言葉でしか言い表せない・・・
    m(。-_-。)m

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  2. 百聞は一見に如かず、は三十三間堂のためにある言葉。とにかく行って見るべし。国宝の御堂とその中に居並ぶ30体の国宝仏と1,000体の重文仏、いやぁ!その荘厳さには言葉もない、圧倒される。

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