2012年3月24日土曜日

〇西国33所観音霊場第33番満願札所「谷汲山・華厳寺」

西国33所観音霊場巡りが残り一歩で足踏みになっていた。その片を付けておかないと気が済まない。第33番満願寺は岐阜県揖斐郡揖斐川町所在「谷汲山(たにぐみさん)・華厳寺」。天台宗の寺。32番長命寺から華厳寺までの道程は遠い。昔の人はこの道程を歩き通したんだから偉い。華厳寺の巡礼者に優しいところは平地にあること。↓ここから約1kmに渉って門前商店街が続く。車社会になるまでは、万願寺門前町として随分賑わったことだろう。しかし今はその面影はない。すっかり寂れ、戸を閉ざした店も多い。
山門に至る門前商店街。


山門が見えてきた。

山門・仁王門


仁王像


山門を潜ると長い参道が続く。



大日如来像が手水を出してくれる。

魚籃観音像

本堂が近づいた。

↓一切経堂

一切経が収蔵されている。


阿弥陀堂



本堂脇の建物


本堂左手に回廊で繋がっている建物。

右奥に本堂が見える。

本堂裏手にある鎮守社



本堂への参道の終わり近く

本堂へ


本堂本尊・十一面観音像は秘仏なので、姫路の書写山・円教寺の山上参道沿いで見た華厳寺の十一面観音像に似た石仏の写真を掲示。

↓本堂の真裏にある御堂。本尊は不明。

↓本堂の左側裏手から「おいずる堂」に行く廊下がある。

↓「おいずる堂」。この堂こそ、満願寺にしかないもの。

↓「おいずる堂」。33所観音霊場を巡り抜いた巡礼者が、杖・道中衣などを納めてゆく。

「おいずる堂」の隣の「子安観音堂」

左から子安観音堂、おいずる堂、本堂。

↓おいずる堂からさらに裏手の石段を登ると、

「満願堂」がある。

本堂裏手の高台から本堂を望む。

鐘楼

鐘楼付近から本堂横手を見る。

本堂


本堂の庇を支える柱に何かくっ付いているのが分かるだろうか。

くっ付いている正体はこれっ。

巡礼の満願を迎えた人が撫でるそう。精進落しの意味があるんだったかなぁ。
これで西国33所観音霊場巡りを完結した。ブログで周るだけでも大変だったが、実際にこの二、三年の間にいつの間にか廻っていたんだから吾輩の流浪の旅はちょっと度を越している。旅で撮った膨大な写真、全部保存されていると思い込んでいたら何と無情にも喪失されているものがある。熊野山中の奥深くにある笠置神社・千年杉の森の写真などもう生涯撮れないだろう。西国33所観音霊場のうち亀岡市の穴太寺(あのうじ)の写真も失われていた。無念だがここならまた行ける。きっと撮影してきてブログ記事を完成させよう。

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