2011年11月16日水曜日

〇「国宝・十一面観音立像」大特集(三)《六波羅蜜寺》

六波羅蜜寺。平家一門が栄華を誇った時代のその本拠地にある。今は狭い境内地と小さな御堂・本堂だけになって、その御堂の全景を写そうにも必要な距離がとれない。
本尊は「国宝・十一面観音」でその像は秘仏とされ、48年に一度・辰年の一日だけ開帳されるというんだから、吾輩の余命幾ばくもない人生では拝顔不可。吾輩が着目したのはこの青銅製十一面観音像、本堂前の左角に立っている。秘仏化の申訳に、本尊に似せた銅像を参拝者の誰もが拝めるようにそれとなく置いて配慮したと吾輩は勝手解釈。



この銅像を見て本尊に思いを馳せるしかないと考えていた。


六波羅蜜寺と言えば「空也上人立像」

そして「平清盛公坐像」



先日湖北高月町(現・長浜市)の「高月町立観音の里歴史民俗資料館」を訪れた。渡岸寺の国宝・十一面観音像に会いに行ったついでに。ところがそこで欣喜雀躍する展示に際会した、それも階段の踊場で。「国宝指定の十一面観音像」と題した国宝七体の写真と解説。六波羅蜜寺の観音像の写真もあるはずと思って目を凝らすと…あった。


六波羅蜜寺の「国宝・十一面観音立像」。薄暗い踊り場で三脚・フラッシュ無しで撮ったので写りは少々悪いがそんなことは大した問題ではない。六波羅蜜寺の国宝像のイメージに迫れたのだ。執念の賜物。




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