2011年11月17日木曜日

〇「国宝・十一面観音立像」大特集(七)《道明寺》

「国宝・十一面観音立像」最後の探訪地「道明寺」に到着。大阪府藤井寺市所在。「国宝・十一面観音立像」探訪の旅は、最初滋賀県湖北の渡岸寺でそこの観音像に出逢って感動したときに既に始まっていた。そこから奈良県「室生寺」、京都市「六波羅蜜寺」、奈良市「法華寺」、京都府南山城「観音寺」、奈良県「聖林寺」と廻るのは一瀉千里。「道明寺」が最後になったのは大阪府にあったからではない、普段は秘仏で開帳日が毎月18、25日と決まっていたから。2011/4/25、長期春休み無宿流浪の旅の一日を割いて遂にここに来た。↓ 山門 ↓ 境内。右手前・護摩堂、正面奥・大師堂。真言宗の尼寺。




本堂。この中に「国宝・十一面観音立像」はおわす。




道明寺で入手した写真を引用。




以下「日本の仏像45」講談社発行より引用。






道明寺の十一面観音像は小さい、像高99.4cm。法華寺の観音像も小さかった、像高100cm強。室生寺の観音像はやや小さい。その他の渡岸寺・六波羅蜜寺・観音寺・聖林寺の観音像は等身大仏で堂々たる大きさ。

〇以下Wikiより引用。「十一面観音像のインドにおける作例は顕著なものは無い。唐の玄奘訳の「十一面神咒心経」が流布したことにより、中国および日本で盛んに造像された。日本では、奈良時代から十一面観音の造像・信仰は盛んに行われ、法隆寺金堂壁画(1949年の火災で焼損)中の十一面観音像が最古の作例と見なされる。奈良時代の作例としては他に奈良・聖林寺像(国宝。大神神社の神宮寺の大御輪寺伝来)京都・観音寺像(国宝)、奈良・薬師寺像(重文)などがある」。吾輩が思うに、「十一面神咒心経」はインドで成立した経典ではなく、仏教が北上しさらに東漸する過程で西域のどこかで成立した大乗経典の一つと思われる。

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