2020年2月10日月曜日

★奥の細道紀行 第258章 金沢市犀川桜橋南詰め③「松玄庵跡探訪」

曽良随行日記』『廿日 快晴。③庵ニテ一泉(いっせん)(もてなす)。俳、一折有テ、夕方、野畑ニ遊。帰テ、夜食出テ散ズ。子ノ刻ニ成』
〇「庵」とは「松玄庵」、「一泉」とは斎藤一泉だそう。この庵で、
残暑暫し手毎にれうれ(料れ)瓜茄子 芭蕉》
を発句とする一泉以下一座の半歌仙を興行した。この発句はのちに
   《秋涼し手毎にむけや瓜茄子
と推敲されて《奥の細道》に収載されたそう。
この「松玄庵」は、犀川桜橋の南詰から約百メートル行った処の・山側の段上・不動明王の前辺りにあったそう。
↓桜橋南詰。右・石伐坂、左・桜坂。
 ↓先ず右の石伐坂を登ってみる。意外なことにこの坂は井上靖の自伝小説「北の海」に出てくる「W坂」のことだった。四高柔道部で寝技の練習に明け暮れて下宿に帰るとき、この坂で腹が減って登るのが大変だったそう。




 登り切ったが、不動明王が居そうもないので引き返した。
 ↓今度は左の桜坂を登る。
 坂の上は平凡な住宅地で不動明王が居そうもない。仕方なく一周して旧道そうな坂道を下りてきた。
 ↓桜坂の上はこんな具合。不動明王はもう居ないんじゃないか、これが出した結論。

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