紀三井寺 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
紀三井寺(きみいでら)は、和歌山県和歌山市紀三井寺にある仏教寺院。正式名は紀三井山金剛宝寺護国院。西国三十三箇所第2番札所。寺号は詳しくは紀三井山金剛宝寺護国院と称し、宗教法人としての公称は「護国院」であるが、古くから「紀三井寺」の名で知られる[1]。宗派はもと真言宗山階派に属したが、1948年に独立して救世観音宗総本山を名乗る。本尊は十一面観音で、西国三十三箇所観音霊場の第2番札所である。
伽藍は山の中腹にあって、境内から和歌山市街を一望できる。山内に涌く三井水(吉祥水・清浄水・楊柳水)は、「名水百選」に選ばれている。三つの霊泉があることから「紀三井山」という山号になったといわれる。また、境内は関西一の早咲き桜として知られており、観桜の名所として名高く、日本さくら名所100選にも選ばれている。
三井水――紀三井寺の寺名のもととなったとされる「清浄水」「楊柳水」「吉祥水」の3つの湧き水である。名水百選に定められている。清浄水は参道石段の途中右側にある小滝である。楊柳水はそこから小道を入った突き当たりにある井戸。吉祥水は境内からいったん楼門を出て右(北)へ数百メートル行ったところにある井戸である。楊柳水と吉祥水は荒廃していたのを20世紀末に復旧整備された。
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